「おいしそう」な介護食、商品開発に熱
高齢者向け「介護食」が進化している。やわらかくのみ込みやすいというだけでなく、おいしそうに見えるのだ。食べてみると、実際、味もいい。高齢化で成長する市場をリードしようと、各社の商品開発が熱を帯びている。
介護用の食事というと、ミキサーを使うなどして細かくすりつぶすのが基本だった。ただ高齢者からは「何を食べているかわからず、食欲がわかない」と不満が出ていた。
伊藤忠商事系のヤヨイ食品の介護施設向け食材シリーズ「ソフリ」はゼリーやムース状だが、色や形を元の食材に似せた。豚肉、ニンジン、ホウレンソウのムースを一緒に使ってカレーや酢豚を作るなど、レシピの工夫も可能だ。
春と秋に新しい食材を追加しており、この秋の商品改定では、見た目に加えて栄養面も改良。豚肉と鶏肉をイメージしたムースにたんぱく質の量を増やした。たんぱく質は加熱すると固くなる性質があるため、「加熱の仕方やでんぷんの量について、何度もやり直してやっと完成させた」(池田竜司マーケティング室長)という。
マルハニチロ食品は昨年秋、魚の切り身をそのままやわらかく加工した食材「素材deソフト」を発売した。魚の骨を除き、酵素を使った独自技術で、歯茎で身がつぶせるぐらいまでやわらかく加工した。サバ、サワラ、スケトウダラなど5種類がある。
市販用レトルトで市場をリードするキユーピーも、見た目を重視した商品開発に力を入れている。21日には、小豆の煮汁で色を付けた「やわらかごはん赤飯風」などを発売する。
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介護食というと、従来のものはただドロドロにしたもの・・・という感じでしたよね。
飲み込みやすいかもしれないけど、これじゃ食べさせられている人は
なんの楽しみもなさそうです。
病気の時は食事が唯一の楽しみでもありますよね!
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